本格的プログレでもなく、ハードなロックサウンドにプログレフレーバーをまぶしユーライア・ヒープのオリジナルサウンドを作り上げてきたバンドで今なお活躍しているという息の長い存在の部類であるユーライア・ヒープ。
1971年3枚目のヒットアルバム「対自核」のメンバーであった、ベースのゲーリー・セインに代わり、キング・クリムゾン、UKで名高いジョン・ウェットンをむかいいれ、更なる躍進をとげた
1975年、独自のプログレハードロック路線を歩んでいたユーライア・ヒープがスカンジナヴィア・コンサートツアーをスタートさせている。
そのコンサートツアーがヒープでのジョン・ウェットンのデビューライブとなっている。
そして、アルバム「幻想への回帰」での成功はある意味(よくもわるくも・・・)、後のユーライア・ヒープの分岐点ともなったのではないでしょうか。

幻想への回帰(紙ジャケット仕様)
BMG JAPAN (2006-07-26)
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テーマ:'70年から'80年の洋楽 - ジャンル:音楽
暇もてあましついでに図書館で「僕等のスーパーヒーロー伝説」なる本を見入ってしまった。
いわゆる昭和のヒーローものを番組制作の視点からウンヌンという本であるが、まァその中で、ちょろっと「魔法使いサリー」の題名について書いてあったが、当初、原題が「魔法使いサニー」(知らなかった・・・)であり、その題名であったが、同名の乗用車を発売していた車メーカー(もちろん日産)からクレームがついて「・・・・・サリー」に変更になったとの事。
サニーといえば、トヨタのカローラとライバル関係にあり、互いに大いに意識していた時代でもあったと思う。大衆車ではあったが、サニーエクセレントとカローラレビンというスポーツカー仕様の対決もなぜか懐かしく思い出してしまった。
「魔法使い・・・」といえば印象に残るアルバムジャケットといえば、1972年リリース、ユーライア・ヒープ
『悪魔と魔法使い』」
♪カワいぃ~い!! サリーちゃんと似てもいない妖精?みたいな魔法使い・・・だろうと思われる人物がパッと見、かわいく見えるがよく見るとちょっとイケメン?・・・なにを書いてんだろう・・・(笑)
前回のアルバム『対自核』で一躍有名になったが、このアルバムでは大幅なメンバーチェンジもおこなわれているが、ますますサウンドに磨きがかかり、独自のハードロックサウンドを確立している。そのなかでもシングルヒットとなった「安息の日々」はハードでスピーディなサウンドがグッとカラダの中にしみこんでくるナンバーである。ディープ・パープルを連想させる曲でもあるが、絶妙なコーラスワークとハモンドオルガンが別世界への道をひらいているように思える作品である。
テーマ:'70年から'80年の洋楽 - ジャンル:音楽
梅雨は夏への入り口で、湿った暖かい太平洋高気圧と中国、シベリア大陸からの乾いた冷たい高気圧の間に出来る雨雲。
冷たい水をコップに入れるとコップの表面に水滴がついてくる、その状態がお空の上でも起こってるんですね。
コップの表面にみるみる水滴ができるのって、魔法みたいな感じです。
1972年リリース、ユーライア・ヒープの4作目『悪魔と魔法使い』
大ヒットした前作「対自核」から半年後に出たアルバムで、ハードロックとプログレッシブなサウンドを織り交ぜながらのスタイルにさらに磨きをかけたアルバム。
シングル曲でヒットした「安息の日々」(Easy Livin' )はスピーディーで重圧なハードロックを展開ディープ・パープルまっ青の音楽が聴ける。ケン・ヘンズレーの美しくもハードなキーボード(ハモンドオルガン)、高音域にめっぽう強いデビット・バイロンの力強いボーカルがいやでもひきつけられるナンバーで、そこにミック・ボックスののりのりのギターがフィーチャーされたユーライア・ヒープのハードロックな世界が見える。
かたや、楽園/呪文(Paradise/The Spell )はプログレッシブな面をうかがわせる作品で、静かなるそして清らかな雰囲気をかもし出した感じの曲で、後半にあたる呪文では、ピンクフロイドのサウンドを彷彿させるサウンドを展開、特に泣きのギターソロが最高で、ヒープのふところの深さを味わえる。そしてピアノソロ、なにより、この曲を盛り上げているといってもいいのではないかと思うほど効果的なバックの女性コーラス。こういった2つの面が折り重なったサウンドがユーライア・ヒープの最大の魅力であろうか。
テーマ:'70年から'80年の洋楽 - ジャンル:音楽
1975年リリース、ユーライア・ヒープの9枚目に当たるアルバム
「幻想への回帰」
ハードアンドプログレとでもいうのか独特のサウンドを展開するユーライア・ヒープ。
このアルバムから、元キングクルムゾンのベーシストだったジョン・ウェットンが参加しているアルバムということで話題になったアルバムでもある。
一曲目のアルバムタイトル曲でもある「幻想への回帰」はスピード感のあるハードなナンバーで、なにかプログレがかったサウンド作りが特徴の曲。
2曲目「シェイデイ・レイディ」6曲目「忘却への道」などロックン・ロールなナンバーもあり、シングルにもなった「プリマ・ドンナ」は心地よいスローな曲でありながらどことなく不思議な気持ちにさせてくれる。
なんといってもこのアルバムのジャケットに一番似合う曲は「ビューティフル・ドリーム」ではないでしょうか。一曲目の「幻想への回帰」がハードなプログレなナンバーなら、こちらはプログレなハードなナンバー(なにを言っているんだろ・・・)とわけのわからないこと書いているがキーボード、スライドギターとファンタステックな音作りはなかなかのものだと思います。