1981年リリース、ザ・ランナウェイズ解散後のセカンドアルバム
『アイ・ラブ・ロックン・ロール』
シングルとなったアルバムと同名の「アイ・ラブ・ロックン・ロール」が大ヒットしており“女性ロッカーここにあり”と知らしめた曲でもあると思う。音楽性もどこかスージー・クアトロに通じるものもがあり、かっこよくロックン・ロールしている。
ギターの音、テクニックともに男勝りといったら偏見になってしまうがとてもいいセンスをもっていると思うし(たしかブラックモアを尊敬しているとか言ってたような)、ボーカルも逸品のものを持っている。そしてなんといっても‘アネゴ’肌が感じられるサウンドは、まさにジョーンジェット&ブラックハーツとしてのスタイルを確立したアルバムでもある。
5曲目の「クリムゾンとクローヴァー」を全米ではヒットしており変則的な音楽構成でアメリカ人好みのロック曲という感じだがギターのリフもカッコよくしっかりとロックしている。
7曲目の「ビッツ・アンド・ピーセズ」は1950年代の「デイブ・クラーク5」というグループ(よく知らないが)のカヴァー曲でさきもいったがスージー・クアトロと思わせるような軽快なロックン・ロールを聴かせてくれる。
ザ・ランナウェイズでつくったスタイルをさらに自分なりに発展させてきたハードでストレートなR&Rを聴かせてくれるアルバムでもある。