ジョーン・バエズといった数多くの大物アーテイストたちにカヴァーされているボブ・ディランの1974年の曲「いつまでも若く」(フォーエバーヤング)
各々のアーテイストが思いをめぐらせ、さらにサウンドのアレンジを自分なりの感性で歌われ、歌詞、曲調ともに共感を呼ぶボブ・ディランの代表作である。
1994年にリリースされたプリテンダーズのアルバム『ラスト・オブ・インディペンデンツ 』に収められている「いつまでも若く」(フォーエバーヤング)も原曲にまして情緒豊かにそしてきれいなメロディでつづられており、クリッシー・ハイドの声がみごとにマッチしていると思う。
又、クリッシーのこれまでの歩みと生き方があらわれているのかなと思わせるナンバーである。
1979年リリース、プリテンダーズのファーストアルバム
『愛しのキッズ
シングル「愛しのキッズ」ヒットしいきなり知られるようになった、紅一点ボーカルのクリッシー・ハインドが率いるプリテンダーズ。
ややおとなしい感じこの曲より、歌い方に特徴があり、ギターのリフがなんとも心地よい曲でもある「プラス・イン・ポケット」のほうが印象に残っている。
どちらかというと、こちらの曲でプリテンダーズを知った人のほうが多いんではないかと思います。
ストレートでハードさはないものの心臓の心拍数に合わせたようなノリのいいリズムとクリッシーのハスキーっぽい歌声で何度聴いても気持ちのよい曲である。
元NEM(ニュー・ミュージカル・エキスプレス、音楽誌)のライターだっただけあって音楽への思い入れ、方向性がしっかりしている感じのするアルバムだと思う。ただ、パンクの影響がちょっと気にかかる。
パンクの特徴である音で押し切るよりも、クリッシーの声を前面にしっかりと歌った曲のほうが好きだし合っていると思うが、でもこれはこれでただのロックグループじゃないぜ!っていうところだと思う。
サウンドスタイル、グループとしての違いはあるが「キャン・ザ・キャン」などで知られるスージー・クアトロのロックティスト、リーダーシップをとっていく姿勢が似ているように感じるプリテンダーズ。
愛しい声。クリッシー・ハインドといったらおこられるかもしれないが、ストレートでシンプルなロックンロールができる女性ロックボーカリストとして存在感をアピールできた一人でもある。