1977年リリース、アル・スチュワート の6枚目のアルバム
『イヤー・オブ・ザ・キャット』
アル・スチュワートの名を、世界的にしたアルバムで、アルバムタイトルでもある「イヤー・オブ・ザ・キャット」がヒットしている。
日本ではあまり知られていない男性ボーカリストだと思うのですが、
アメリカやイギリス、ヨーロッパあたりじゃ、わると人気がある人。
スコットランド出身のフォーク・シンガー・ソングライターだった彼が前作のアルバム「追憶の館」からプロデューサーにアラン・パーソンズを迎えドラマチックなサウンドへと方向を変えている。
タイトルの「イヤー・オブ・ザ・キャット」は彼のガールフレンドが持っていた日本の本で十二支の寅年のトラの絵がネコにみえたのかそれがタイトルになったらしい。
ポップでメロウ。
最初のピアノソロで始まり6分あまりの曲だが心地よいポップサウンドで全体的にストリングスが奏でられていて途中のアコーステックギター、エレクトリックの響きも心地よく、また、ボーカルも甘くせつない雰囲気がありとてもこころにくい。
シャレた感じの曲でもあり、ちょっと幻想的な部分も味わえるかなといった雰囲気のある作品である。
2曲目の スペインの国境で (On the Border )もスパニッシュっぽいギター音が心地よく、この曲も全体的に気持ちの良い流れのあるサウンドを展開しておりなんとも聴き応えのある曲である。
ギターに ティム・レンウィック という人が参加しており、とにかく巧いの一言である。最近発売されたピンクフロイドのDVD『驚異』でも参加しており見ること(聴くこと)ができる隠れたといっては失礼だが名ギタリストでもある。
(アラン・パーソンズ~ピンク・フロイド~ティム・レンウィック、アル・スチュワートつながりあるんですね。)
後のアラン・パーソンズ・プロジェクトの主要メンバーがバックに参加しているということもあり、ちょっと幻想的な部分もあるが、サウンドのベースにはフォーク・ロック調のギターが見え隠れするやはり独特の音楽に仕上がっており、個人的であるが飽きのこない作品に仕上がっていると思う。