ジェファーソン・エアプレン、ジェーファーソン・スターシップ、スターシップと入れかわり、立ち代り、どのメンバーでどうのこうのはよくわからないというよりも面倒である。というのが本音のグループなんだけど音楽性も違うしそれぞれ特徴のあるサウンドを聴かせてくれている。
スターシップでのアルバム1985年リリースの『フープラ』
このころ、はやりだったエレクトロポップ風に変わり、ジェーファーソン・スターシップでのハードロック路線から方向を変えたアルバム。
その代表曲といえば「シスコはロック・シティ」でポップでノリノリの曲がとても印象に残る。特にピコピコサウンドではない。それふうといった感覚のロックサウンドを匂わせながらよりポップにという作風で大ヒットしたナンバーである。
それに比べ、2曲目の「セーラ」はグッと聴かせてくれるバラード風ポップナンバーである。
どちらも全米ナンバー1になった曲で、むしろこちらのほうが好きである。
ゆったりとした曲調と心地よいリズムがひきつけますね。
~♪セーラ・・・セェーラ・・・ なんとも癖になる響きである。
テーマ:'70年から'80年の洋楽 - ジャンル:音楽
分厚いコーラスから始まるスターシップの曲。
もちろん、ギターのリフもカッコイイ。
1989年リリース、スターシップ名義の3枚目のアルバム
『ラヴ・アマング・ザ・カ二バルズ

このアルバムから、ついにエアプレイン時代からのメンバー、グレイス・スリック(女性ボーカル)が脱退。ベース、キーボードもメンバーチェンジしている新生スターシップ?である。といっても毎回、メンバーがかわっているのでどのアルバムも新生なのだが・・・。
しかし、ポップロックなサウンドはしっかりとスターシップらしさを受け継がれているアルバムでもあると思う。
4.「少しだけそばにいて」、9.「ヒーリング・ウォーター」はメロウなサウンドの中にも力強さを表現したようなサウンドはとても心地よく聴ける。
1.「ザ・バーン」、6.「ワイルドアゲイン」はギターのリフが印象に残るハードなナンバーで特に「ザ・バーン」はアルバム最初の曲ということで、往年のロックグループ“スレイド
BURNという文字を見ると即座にパープルを連想してしまうが。(条件反射か!)もちろんD・パープルの「バーン」とはまったく違う曲である。
メロウ&ポップなロックではあるがところどころにプログレッシブなサウンドをスパイス代わりにふりかけたようなサウンドスタイルはとても聴きやすく、また、ポップ性にあふれたアルバムでもある。

1987年リリース、スターシップとしての2枚目アルバム
『ノー プロテクション』
このアルバムから、映画〔マネキン〕の主題歌できれいなポップロックナンバー、「愛がとまらない」が大ヒットしいています。
軽快できれいなナンバーが心地よい、スターシップとしてのサウンドの特徴であるエレクトロ・ポップ風な音源をベースにとてもわかりやすいメロディ、聴いていて心おどるナンバーである。
(ちなみに「愛がとまらない」の最初のドラムの部分がどうしても日本のフォークグループ“チェリッシュ”の「てんとう虫のサンバ」を連想してしまう・・・。)
ジェファーソン・スターシップ、ジェファーソン・エアプレーンと名前を変えているが、唯一、結成時オリジナルメンバーだったギターのポール・カントナーが脱退することにより結局、バンドはスターシップとして新たなる出発をしており、前者のグループとは一線を異にしている。
ボーカルは グレイス・スリック でジェファーソン・スターシップ時代の2枚目のアルバムから参加している女性ボーカリストで力強く、ときには優しくとロックボーカリストとしての存在はすばらしいものがある。アルバム最後の曲であるバラードナンバー「今夜はミュージック・ナイト」では安定した心地よいボーカルを聴くことができます。
アルバム全体としてはメロディを重視しギンギンのロックではなく、ポップなセンスにあふれたソフトロックという感じでロックグループ“ジャーニー”や“TOTO”をちょっとだけ連想させるような部分もあるが気どらずに聴く!ロック音楽としてはとてもいいサウンドをもっているアルバムである。