これから春に向かって、植物、動物そして人間と活発になる季節。
あえて逆らってセンチメンタルな気分にしてくれる曲。「ワン・モア・ナイト」
1985年リリース、フィル・コリンズのソロ3枚目のアルバム
『ノー・ジャケット・リクワイアド』
ジェネシスでのドラマー兼ボーカルとの一線をかすため、よりポップにそしてボーカリストとして、はたまたエンターティナーとしてされに進化をとげたフィル・コリンズの大傑作アルバムである。
1曲目の「ススーディオ」もうほぼポップソングそのものでノリはいいのだがホーンセクションを大胆に取り入れポップすぎて丸くなりすぎた感のあるナンバーであるが、唯一、ドラムの音がコリンズの音を印象づけてくれる曲である。
他の曲にもホーンを取り入れており、これがアクセントとなっている。
むしろ3曲目の「 ロング・ロング・ウェイ」にきれいなナンバーあたりからのほうがコリンズらしいと思う。
静かにそして哀愁が漂うと言えば大ヒット曲の「ワン・モア・ナイト」がやっぱりいい。
優しいリズムにフィルの歌声がピッタリの曲である。
♪ワン・モア・ナイト~♪ワン・モア・ナイト~♪ なんたってあんまり英語が得意でない人(はい!自分です)でも歌えてしまう不思議な力をもった魔法みたいな曲でもある。ん。
こういったバラード系のナンバーは「私に任せなさい」と聞こえてくるようである。
ジェネシスでのグループとしての感性と個人でのひらめきとセンスで作りあげられたこのアルバムはフィル・コリンズのソロ・アルバムの代表格でありソロ活動への自信を確信したアルバムでもあるのではないでしょうか。