1994年にリリースされたアルバム『クロスロード』
「ザ・ベスト・オブ・BON JOV」ということでヒット曲を厳選したアルバムであるが、3曲だけ新曲をいれているところが策略といおうか心憎い。
意表をつかれる「プレーヤー94」は日本の童謡、“さくら”から始まる。オルゴールと子供が日本語で歌いそしていきなりハードなロックナンバーへと変貌するギャップがすごいナンバーである。
そして「サムデイ・アイル・ビー・サタデイ・ナイト」
心躍る軽快なナンバーで、フォークロック調のどちらかといえばシンプルな曲ではあるが、ノリは最高。気取らないギターの響き、きれいなメロディと音色を聴かせるキーボード、余裕で歌いきるボーカルと聴けば聴くほど聴きたくなる感じの曲である。
ヒット曲+アルファーαが心憎い。「オールウェイズ」はやっぱり名曲。
その基本的なスタイルを残しながらもよりロックン・ロール感覚を押し出したアルバム。
1988年リリース、ボン・ジョヴィ
『ニュー・ジャージー』
最初の曲「レイ・ユア・ハンズ・オン・ミー」
大胆なドラミングと気合を込めた雄たけび?から始まり、ギター、キーボード、ボーカルからボン・ジョヴィらしいロックが展開されるまるでステージを見ているような作りになっているナンバーで、オープニングにふさわしく、静と動を上手く使いこなしたサウンドでもある。
そして、全米でもナンバー1になった「バッド・メディシン」
ボン・ジョヴィ流ロックン・ロールナンバーでアメリカンスタイルの曲らしいドスのきいたサウンドを聴かせる。
むしろこちらのほうがボン・ジョヴィらしいサウンドではないかと思っている「ボーン・トゥ・ビー・マイ・ベィビー・」
ハードなサウンドの中にもキーボードによるメロディアスな音をさりげなく挿入しそしてギターとボーカルでグイグイと押しまくるサウンドは聴いていて気持ちがいいナンバーである。
遊び心の1分弱の曲「ライド・カウボーイ・ライド」多分アメリカンジョーク的なもんだろけどいらないかな・・・という曲。
じっくりと聴かせる「リビング・イン・シン」「ステック・トゥ・ユア・ガンズ」、そしてこれも全米ヒットの「アイル・ゼア・フォー・ユー」
いわゆるバラードナンバーである。どの曲もメロディアスな曲のながらもロックへのかたくなな‘こだわり’が見えかくれする。
ただ単にきれいでメロデアスなサウンドを聴かせるのではなく、あくまでもボン・ボン・ジョヴィらしさを強調したサウンドはワイルドで大きさを感じる。
コーラス、キーボード、ドラム、ギターそしてボーカルとグループとして最大限のサウンドを惜しみなく出しさらにパワーアップしたボン・ボン・ジョヴィの会心のアルバムである。