1971年リリース、4作目にして初めて普通のスタジオを使用したことで新たなるサウンドスタイルを求めたザ・バンドの問題作。
ブラスを導入したR&B/ジャズタッチの最初のナンバー「カーニバル」一皮むけた演奏を披露している作品である。全体的にもこれまでになくシャープで、洗練された独自のサウンドスタイル+αを生み出している意欲作であるとともに、アラン・トーサン(カーニバル)、ヴァン・モリソン(4%パントマイム)が参加しているところも話題となったアルバムである。

Cahoots
EMI (2000-08-29)
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テーマ:'70年から'80年の洋楽 - ジャンル:音楽
「ミュージック・フロム。ビッグ・ピンク」「ザ・バンド」の過去2作を一般架家屋で録音していた彼ら。
その彼らが観客のいないホールで作った意欲作。
一方でアコーディオンやオルガンなどをからめた土着的なサウンドを生み出し、他方で躍動感のある音作りをしても常に独自のカラーを持ち濃密に計算されたようなまとまりがあるアルバム。

Stage Fright
Toshiba EMI (2000-08-29)
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テーマ:'70年から'80年の洋楽 - ジャンル:音楽
1968年にリリースされたザ・バンドのアルバム『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』
ボブ・ディランなどのバックバンドを経て一本立ちして放った名盤。
アメリカ南部に根ざした誇り高きサウンドは味わい深いヴォーカルとともに余裕さえ感じられる演奏が大きく感じられたものだ。
その中でも、「ザ・ウェイト」はシンプルな曲構成と渋く心に響く名曲である。
フォークロック調のなんとも心地よいリズムが時の流れを忘れさせてくれるような気がする。もちろん、ボブ・ディランの影響が大きいかも知れないが、ザ・バンドらしいしっかりとした人肌のぬくもりと土臭さが古き良きアメリカンティストを感じさせてくれます。
1978年リリースのザ・バンド最後のコンサートを収めたライヴアルバム『ラスト・ワルツ』
完璧といえば完璧な演奏とムダのないプレイが聴ける感嘆深いアルバムである。
ボブ・ディラン、エリック・クラプトン、ニール・ヤングなど多彩な顔ぶれが参加しているのも見逃せない、ふところの大きいバンドだったんだな~と改めて思い知らされるアルバムでもある。
テーマ:'70年から'80年の洋楽 - ジャンル:音楽