1979年の「ロング・ラン」以来、28年ぶりのオリジナルアルバムである。もちろん、解散、再結成とよくありがちなパターンではあるが、今でもこれだけのサウンドを奏でられるイーグルスの面々はやはりただものではないなという思いである。
アカペラで始まる一曲目の「失われた森を求めて」ではもういきなり感激であった。
よほど自分たちの音楽センスに自信ななければこんな始まりはしないと思う。それだけイーグルスに集うメンバーの意気込みと才能には驚かされてしまった。
そして、シングルになった「ハウ・ロング」
往年のイーグルスサウンドの原点ともいえそうな心地よくノリのいいメロディラインは復活ののろしを上げた作品に聴こえる。
ドン・ヘンリー、グレン・フライ、ジョー・ウォルシュ、ティモシー・B・シュミット各々の音楽的センスが程よくミックスされ、どの曲もイーグルスとしてまったく遜色のないアルバムといえる。「夏の約束」はきれいなバラードナンバーである。
こういった曲はやはり、ドン・ヘンリーの歌声がよくあう。夏が過ぎ去り思い出に慕っているよな哀愁をおびたナンバーであるがメンバーの演奏、そしてコーラスともにとても聴き応えのある作品であると思う。
初めてイーグルスを耳にする若い層にはちょっともの足りなく感じるかも知れない。
というのもハデな演出とか目新しいサウンド展開があるわけでもない。のだが、イーグルスとしてのオリジナリティーあふれるメロディライン、サウンドスタイルはどうしてどうして全然古さを感じさないし、むしろ、鳥肌がたつくらい新鮮味のある音楽を聴かせてくれています。
テーマ:'70年から'80年の洋楽 - ジャンル:音楽
1リットル、150円。いやーガソリン代も高くなったもんだ。たしか4~5年前は100円前後だったと思うが。こんなになるとは・・・。会社の若いモンに言わせるとたかがペットボトル一本分の値段じゃないっすか、そんなに驚くほどじゃないですよ。ん~んわかるようなわからないような・・・。それにしても高いのです。
車で夜中の道路を走ってると追い越し車線をとばして行く車。それを見るたびに燃費悪いだろうななんてケチくさいこと考えちゃうけど、まぁ車が趣味の人には“そんなの関係ね~”でしょう。
どこかで聴いたようなギャグ・・・は、さておき、1976年リリースイーグルスの超がつくくらいの傑作アルバム『ホテル・カリフォルニア
「Life In The Fast Lane」直訳すると「追い越し車線の生活」ということだが、先も書いたように、追い越し車線をとばして行く車。燃費の心配とこの曲が頭をよぎるんですね。もっとも頭の中はガソリンの値段・・・現実的になっちゃいました・・・。
ウェスト・コースト、カントリー・ロックと新しいジャンルの幕開けをひっぱてきたイーグルスの1974年リリース3枚目のアルバム
『オン・ザ・ボーダー』
5人目の正式メンバーとしてドン・フェルダーが参加している作品で、ドン・ヘンリーのボーカルが冴える「我が愛の至上」が大ヒット、全盛期を迎えることになるんですね。
しっとりとしたギターサウンドとおだやかなメロディライン。ボーカルに加え、しっかりとしたコーラスワークとイーグルスならではのバラードだと思います。
そして、ドン・フェルダーの参加により、ロック色を増したアルバムともいえる。
一曲目の「過ぎた事」(Already Gone )はウェスト・コーストサウンドを残しながらもロック色の強いナンバーでギターギンギンのノリまくり。この後のイーグルスの音楽活動に大きな影響を与えた一曲ではないかと思っている。
イーグルス最初のライヴアルバム1980年リリース、
『イーグルス・ライヴ』
「ホテル・カリフォルニア」、「テイク・イット・イージー」、「この人生にかけて」などなどヒット曲満載のライブアルバムである。
イーグルスの良き時代の象徴ともいえるアルバムである。
やはり始まりの曲「ホテル・カリフォルニア」はいつ聴いても癒される名曲である。1979年の来日コンサートを見に行ったとき、遅れてしまい、曲の半分ぐらいから聴いた苦い経験があるが、途中から聴いたって興奮していたっけ。
このアルバムから生まれたヒット曲「セブン・ブリッジス・ロード」。
派手な作品ではないと思うが、無伴奏でのボーカルから始まり、心地よく響きわたるコーラスワークとギター。
イーグルスならではのメンバー個々の歌唱力を今さらながら感心、感動してしまう曲である。
1979年リリースのアルバム『ロング・ラン』を中心にまとめられ、D・Jサゥザー、ジョー・ヴァイタルらがサポート、ベスト盤とも呼べるほど、つぎつぎと演奏される代表作に思わず興奮してしまうアルバムである。
1984年リリース、ドン・ヘンリーの2枚目のソロアルバム
「ビルディング・ザ・パーフェクト・ビースト 」
シングルである「ボーイズ・オブ・サマー 」この曲を聴くと涼しげな気分になれる。
海岸にたたずみ水平線を眺め浜風がそよそよと吹いて少年たちが砂浜で遊んでいる。そんなイメージにからられてしまう。
イーグルスのドラマー兼ボーカリストだったドン・ヘンリー。
ドラマーにボーカルを取らせると歌が上手い人が多いそうです。フィル・コリンズ(元ジェネシス)とか日本で言えばハウンド・ドッグの大友康平(最近一人はハウンド・ドッグ)もドラムが上手い。
からだの中に職人的リズムボックスがうめこまれているようなもので音楽的感覚はすごいらしい。
イーグルス時代のアルバム「ホテル カルフォルニア」と比較して聴いてしまう変なクセがついてしまっているような気がする。
彼の歌声を聴いていると、イコール・・・イーグルスと言う梅干を見るとよだれが出てくる条件反射みたいなもんでしょう。
(4.) ユーアー・ノット・ドリンキング・イナフ 、(8.) マンス・オブ・サンデー などイーグルスっぽいバラードナンバーでなぜか安心して聴いてしまうが、(3.) マン・ウィズ・ア・ミッション はロカビリー調のロックンロールでちょっといただけない。が聴き込むと味わいが出てくる。
全体にポップな感覚とイーグルスの余韻を残しながらも独自の音楽感性をだし作られたこのソロアルバムが一番印象に残っている。
『イーグルス』
建国200年のお祭りムードに終始した1976年の暮れにリリースされた5枚目のアルバム「ホテル・カリフォルニア
このアルバムからのセカンドシングル「ホテル・カリフォルニア」が1977年の年間ランキング 第1位になった曲である。(ファーストシングルはニュー・キッド・イン・タウン)
そんなこんなでピンク・レディやキャンディーズらのアイドルタレントが意味も分からず?歌っていたなんて少々むかつく出来事(でもカワイイから許そう)もありました。
ドン・ヘンリー、グレン・フライ、ドン・フェルダーの三人によって書かれたこの曲は建国200年を迎えた祖国アメリカへの彼らなりの思いを歌った作品であると思う。
歌詞の中の一節で、ホテルの支配人に「ワインをくれ」と頼むと1969年以来、ワインはいっさい置いてありません。」と返事がかえってくる。なぜ・・・。
つまり、アメリカの開拓時代、60年代にあったニュー・フロンティア・スピリッツ(開拓精神)はすでになく、実像したビバリー・ヒルズホテルの廃退の様をカリフォルニアの荒廃ぶりを重ねあわせたもので、誰もがここから出ていくことを口にしているけれど、みんな結局、ここに戻ってきてしまうということらしい。

1980年リリース、ランディ・マイズナーの「ワン・モア・ソング」
元、イーグルスのメンバーでボーカル、ベースを担当していたランディだが、どちらかというと目立たない存在であるが、イーグルス時代では、「Tryin'」「Take It To The Limit」「Try And Love Again」などの楽曲を提供しており、素朴で味わい深いメロディーが印象的です。
ソロ2作目にあたるこのアルバムは、決して派手な作品ではなく彼の誠実で心優しい音楽が収められている作品だと思います。
「ワン・モア・ソング」にはバック・ヴォーカルでグレン・フライとドン・ヘンリーが参加しており、いい曲にしあがっています。
「ゴッタ・ゲット・アウェイ」「アイ・ニード・ユー・バッド」「トラブル・アヘッド」など比較的静かなサウンドだが、さりげなく心に残る作品です。
少々あらっぽい言い方をすれば“ごく普通のいい音楽”となってしまうのかも知れません。でも、ランディの素朴で聴く人の心に深く染み入ってくるサウンドと歌声はさわやかな感動をよぶことだと思います。