イアン・ギランとロジャー・グローバーが在籍した2期ディープ・パープル最後のアルバム。
1973.3リリース『紫の肖像』
このアルバムの代表曲といえば、やっぱり、ウーマン・フロム・トーキョー。シャウトするイアン・ギランのボーカル、リッチー・ブラックモアのロックティストあふれるギター音、ジョン・ロードのキレのあるキーボードとの絡み合い。
いつもながらのサウンドでファイアー・ボール+マシン・ヘッド的っていう感触。
アルバム中の「ラット・バット・ブルー」は特筆して名曲というわけではないが、バンドの個々のメンバーの音源が凝縮されたロックンロールナンバーで、自分だけのために目の前で演奏してくれてるような錯覚におちいるご機嫌な曲。
リッチーの重圧なギター、そしてジョン・ロードのキーボードが音色を変幻自在に操りだして演奏してるところがミソ。
大成功したアルバムではないが、パープルの世界に浸るには欠かせない一枚である

紫の肖像
ワーナーミュージック・ジャパン (2005-06-22)
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テーマ:'70年から'80年の洋楽 - ジャンル:音楽
その軌道を再認識する上での貴重なDVDが出た。
何十年もたってもやはりハードロック界の王者、いや王者という言葉では失礼か。なぜならこのパープルは出現しなかったら、ハードロックという分野がかなり遅れたかもしれないし、もしかしたら存在しなかったかも知れない。
特に、ジョンとリッチーのキーボードとギターの掛け合い演奏は他のグループには聴かれない独特の形を確立しているし、スピーディーで重圧なリズム、リフにボーカルと第二期では絶対的な地位を築いている。
何より、もしかしたら、洋楽そのものを好きになっていなかったかも知れない。
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テーマ:'70年から'80年の洋楽 - ジャンル:音楽
リッチーの凶器にも満ちたギター音から始まり、ジョンロードのクラシカルなキーボードの響き。そして、突然ギランのボーカルが炸裂し疾走する「スピードキング」
第2期ディープ・パープルの始まりである。
1970年リリースされ、リッチー・ブラックモアのギターワークが前面に押し出され、ジョン・ロードのキーボードとの掛け合いが確立されてきたアルバム『イン・ロック』
そしてこのアルバム「In Rock: 25th Anniversary 」はオリジナルアルバムにはなかった「ブラック・ナイト」の挿入や荒削りですぐ身近で聴いてる感じのするジョン・ロードのピアノがフィッチャーされた「スピードキング」などがはいっており、とても楽しめるアルバムである。
このピアノバージョンは音質はともかくとして直に楽器音、ボーカルが伝わってくる人間味のあふれるというかリッチー、ロード、ギラン、グローバー、ペイスの体温が伝わってくる感じさえする。
オリジナルの「スピードキング」をこのバージョンを聴いたあとに聴き比べるときれいというとちょっと変ではあるが、しっかりとミックスダウンされ計算されて作られたという感じに聴こえてくるのが不思議である。

In Rock: 25th Anniversary (UK)
EMI (1998-06-30)
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テーマ:'70年から'80年の洋楽 - ジャンル:音楽
日本公演で東京の女性を見て作った曲とか・・・。
リッチーのギターリフもいいが、イアン・ギランの白熱したボーカルも聴き応え十分なナンバーである。
1970年代のNHK-FMで流れていたのをなぜか忘れられない。
たぶんクロスオーバーイレブンという番組ではないかと思うがその辺は、はっきりとは覚えていない。
今は、NHK-FM明るく元気いっぱいのトークで、“ハーイ!次の曲は・・・です。”なんてのは当たり前なんだけど、その頃はたぶん、普通のNHKのアナウンサー(じゃないかな)がたんたんとした口調で“次の曲はだれの何とかと言う曲・・・・”みたいにテンション低く、 アーティスト名と曲名を一本調子で紹介してたっけ。そのなかで、“ディープ・パープル・・・「ウーマン・フロム・トウキョウ」”例のごとく静かに一本調子で紹介した後、いきなりこの分厚い曲がはいったものだからこのギャップが忘れられないのだろ。
イアン・ペイスの心にくいドラムから始まり、リッチーのギター、そしてジョン・ロードのハモンドオルガンがからんでとっても心地よいリズムを刻み、ギランのヴォーカルが曲を盛り上げるといったパープルならではの音楽構成である。

曲の中盤当たりの静の部分では、イアンの澄みきったボーカル、そして、ジョンのキーボードが静かに、♪ド~レ~ミ~ファ~ソ~ラ~シ~ド~ これがまたとっても心地よく耳ざわりがよく、すっかりこの曲のファンになったものだ。
Who Do We Think We Are
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テーマ:'70年から'80年の洋楽 - ジャンル:音楽
1974年リリース、ディープ・パープルのアルバム『紫の炎』
「ハイウェ・スター」「スモーク・オン・ザ・ウォーター」などなど、数多くの名曲を歌ってきたパープルのボーカリスト、イアン・ギランに変わり、デイヴィッド・カヴァーデールを起用したパープル及び、デイヴィッドの新たな出発地点にあたるアルバムですね。
リッチー・ブラック・モアのギターが唸り、ジョン・ロードのキーボードが鳴り響き、イアン・ペースの確実なドラミング、そして、これも新加入のベーシスト、グレン・ヒューズのベース及びボーカルが今までのパープルにはなかったソウルフルなサウンドをもちこんでのアルバムである。
後のリッチー率いるレインボーでも聴かれる「ミストゥリーテッド」
重苦しいサウンド?が魅力のこの曲はデイヴィッドのボーカルのうまさを実感でき、大ものボーカリストになる素質を表したナンバーでもあると思う。またリッチーのギターも淡々と弾き奏でているといった雰囲気のあるじっくりと聴いてくださいといったニアンスのあるロックナンバーである。
やはり、メインはアルバムタイトルでもある「紫の炎」。
「ハイウェ・スター」に匹敵するくらのハードで軽快なナンバーであるこの曲のヒットで意外とメジャーな存在になったような気もする。もちろん、「イン・ロック」「マシンヘッド」「ライブ・イン・ジャパン」など知られた存在ではあるが、洋楽ハードロック好きのマニアックとはいわないが、だれもがっていう感じでもなかったんじゃないかな。
先日、とあるスーパーマーケットで買い物していたら、なにやら聴いたことのあるギターリフが聴こえてくるではないか。「紫の炎」である。
一般のスーパーでディープ・パープルの曲。かけんのかよ~。すごいと思ったら歌なしのBGMだったんですね。
けっこう、ギターの音がそれらしく聴こえたしすっかりと騙された?感じではあるが、こういったスーパーでも聴けるほど大衆的な音楽になってしまったのだろうかとうれしいような、悲しいような・・・。
テーマ:'70年から'80年の洋楽 - ジャンル:音楽
ハードロックの代名詞、いやご先祖様、いや先駆者であるディープ・パープル。
数あるパープルの名盤中の名盤『マシンヘッド』への架け橋である1971.9リリースの「ストレンジ・ウーマン」がヒットしているアルバム
『ファイアボール』
「スピードキング」、「チャイルド・イン・タイム」などの代表作で知られるアルバム『ディープ・パープル・イン・ロック』のひたすらハードロックを押しまくったアルバムと比較するとややおとなしめの印象アルバムであるが、アルバムタイトルの「ファイアボール」を聴くとそんなことは吹っ飛んでしまう。ただ、アルバム全体的に、ギタリスト リッチーブラックモアのギターが控えめであることは間違いない。
ブラックモアの作ったロックグループ“レインボー”でもそうであったように、ギンギンにギターでおしまくったアルバムの次はギター控えめのアルバムと交互に作成していることを思えば、当たり前というか水前寺清子でいえば、「一歩進んで二歩下がる」(絶対に死語か!)というところ・・・。
その中でも、6.「愚か者たち(Fools )」はプログレッシブロックと今で言うメタルロックの融合とでもいえる作品。
静かな前奏から突如、ギランのボーカルからヘビーなサウンドが展開そして、イアン・ペイスに力強く、時として、繊細で物静かなドラミングが心をひきつける。ジョンのキーボードも滑らかに、クラシカルに、そして曲中ごろにおけるリッチーのバイオリンの音にも似たソロが印象的だ。
ディープ・パープルは数あるハードロックグループのお手本みたいな存在であるが、個々の演奏能力を十分に発揮したグループなのだろう。
ギター、キーボード、ドラム、ベース、そしてボーカルとそれぞれが個性をぶつけ合ってこそパープルの音楽が存在することを確認できるアルバムでもあるのではないでしょうか。
パープルの曲の中では一番あっさりしていている。けど、なぜか聴き入ってしまう。
1971年リリース、ディープ・パープルのアルバム『ファイアボール』から4.「誰かの娘」
あまり話題にもならないし、かといって派手な曲でもない。フォークロックっぽいサウンドが意表をつく。パープルといえば、ギンギンのハードロックで押しまくる印象があるが、こういったカントリー風なフォークナンバーもやるんだと「へ~っ」と勝手につぶやき驚いた記憶がある。
軽快なリズムにリッチーの軽やかなギター、リラックスしたギランの歌声、即興で弾いているようなジョンのピアノと全体的に演奏自体を楽しんでるかのような雰囲気の曲である。
『Come Hell Or High Water - ライヴ紫の閃光
ピアノではなく、ハモンドオルガンと、リッチーの軽やかなギター、ギランのまだ生き生きとした声が聴ける。ただ、リッチーのギターが控えめなのが若干気になるところだが、それはそれで、臨場感があり、いいナンバーである。
