19776年リリースのブルー・オイスター・カルトのアルバム『タロットの呪い
ダークなイメージとハードなロックサウンド。そしてどこかファンタジズムをも感じさせるサウンドスタイル。詩が「悪魔」、「死神」、「吸血鬼」といった言葉が出てくることからやはり、ダーク&ハードのグループというイメージを作り出している。
6曲目「罪深き恋」では、ドナルドのギターが心地よく唸る。曲の冒頭では軽やかなピアノの演奏から始まるが、そこへ泣きのギター音が絡んでくる。そしてやや重いヘビーなロックサウンドを展開している。
悪魔、彼女は悪魔、腹黒い悪魔・・・邪悪といった歌詞が出てくる。でも決して目に見えるものではなく心の中に潜むものを表現したものだ。罪を犯すようにおまえを愛するなんて悪魔の囁きみたいですね。
前曲に戻り、5.「ヴェラジェミニの復讐」
この曲にはミステリアでダークな雰囲気もあるパティ・スミスが参加している。
曲の冒頭
“you’re boned a saint with the consciousness snake”
(おまえは蛇の知恵を持つ聖者のごとく生まれる)
つぶやくシーンから始まる。
この声を聴いただけでもゾクっとくる。そしてハード&ヘビーなロックを展開、パティの怪しげな歌声がところどころにちりばめられておりダークなイメージをよりリアルの感じさせる曲でもある。
ハード&ダークロックのイメージで売り出したブルー・オイスター・カルト。
ハードさの中にポップ感覚を取り入れた1976年リリースのアルバム『タロットの呪い』 ダークロックのイメージがピッタシな一曲目「サマー・オブ・ラブ」で始まる。キーボードとギターの不気味な音いや、音楽から始まるナンバーである。重苦しさ中にもコーラスとかギターソロが明るい雰囲気を作る曲でノリもいい曲だ。
2.「懺悔」(ざんげ)とても重苦しい邦題であるが、サウンドはいたってポップでリズミカルなナンバーである。ピアノの軽快な響きと軽やかなギター、そして、曲中ごろでのサックスのソロがブルース的なイメージもかもし出しているモダンポップ感覚の曲である。
この曲のヒットでそれまで知らなかった人も聴くようになったのではないかと思う3曲目の「死神」“(Dont fear)The Reaper”
とても繊細でキレイなギターリフが印象的なナンバーである。まったく派手さのない曲だが、ささやくようなボーカルと淡々と鳴り響くドラム。ちょっと聴き方を変えれば、プログレタッチの曲ともいえる。というのも曲の中ほどで聴けるこの曲の創作者でギタリストのドナルド ルーサーのソロが何か不気味な雰囲気を作りあげている。
この曲で一番耳に残るのは、なぜか♪Romeo & juliet~♪という歌詞の部分。英語が分からなくとも歌えてしまうという特典?付きである(笑)
ブルー・オイスター・カルト ハード&ダーク又はメタルロック的なイメージでのグループであるが決してギンギンのハードメタルロックではない。メロディを重視したポップロックを得意とするグループでダークロック・・・本当の悪魔にはならずってところが中途半端といえばそうかも知れないが、どうして、どうし、てしっかりと自分たちのロックを演奏している。

1976年リリース、ブルー・オイスター・カルトの
「タロットの呪い」
アメリカ出身のバンドだがジャケットからのイメージだとプログレロックにも見えるし、ギンギンのヘビーメタルグループの印象もうけるが実際はわりとメロディアスな曲も多くこのアルバムの中の「死神((Don't Fear) The Reaper)」という曲もメロディアスな曲で結構、売れたんだがあまり日本では評価があまり高くなかったので、知ってる方は少ないかもしれません。
しかし、このブルー・オイスター・カルト。なかなかノリのいいサウンド、メロディアスできれいな曲、プログレっぽい要素がみえかくれしてとてもいいバンドなんですよ。
やはり、当時の宣伝があまりにもヘビーメタルを強調したもんだから曲とのギャップがイメージ的によくなかったのではないでしょうか。
1. サマー・オブ・ラブ
2. 懺悔
3. 死神
4. E.T.I
5. ベラ・ジェミニの復讐
6. 罪深き恋
7. 吸血鬼
8. モーニング・ファイナル
9. テンダロイン
10. デビー・デニス