グラムロックで浮かぶのは、モット・ザ・フープル、Tレックス、そしてスレイドだろう。そのなかでも奇抜なステージ衣装(美川健一的では決してない?)で当時話題をさらっていたスレイド。
ロンドンブーツと言えば靴底の分厚く(約10cm以上かな)派手で安定感を無視した靴・・・が特徴。という自分も若かりしころこのブーツをはいてたっけ。ブーツといっても丈の長いやつではなく普通の革靴ッぽいやつですね。何度かコケッといってしまった危険な靴である。(笑)
ギターのデイブ・ヒルがなんといっても似合っているのだろうか。というよりは人一倍派手なコスチュームにおかっぱ頭。もちろんギンギラギンのロンドンブーツとくればいやでも目立ってしまうが、ブーツが似合うのはスラッとしたベースのジム・リーの方だったと思う。
1974年シングルでリリースされたA面「バンギング・マン」B面「シー・ディドゥ・イット・トウ・ミー」。
この2曲曲がアルバム『大狂乱スレイド一座』にボーナストラックとして入っているんですね。LPに未収録だったシングルが多いスレイド。今のCDはうらやましいですね。
ハードなグラムロックの「バンギング・マン」に比べ、「シー・ディドゥ・イット・トウ・ミー」はスケールの大きさをうかがえるグラムロックバラードでピアノとボーカル、コーラスと聴き応え十分なサウンドでとても優しい?気持ちになれるナンバーである。
スレイドのサウンドの特徴にドラムの音が他のグループにない響きがあると思っている。ドラムの音を前面に押し出したような曲はでかいスピーカーで聴くとカラダ全体が震えるほどの迫力がある。
この「シー・ディドゥ・イット・トウ・ミー」もメロディもいいがドラムの響きが最高である作品である。
当時のシングル盤をなにげに見てたら、「THE BANGIN’MAN」の“N”が逆さ文字になっているんですね。また、「SHE DID IT TO ME 」の“S”も逆さ文字になっている。レコード会社の戦略なのかスレイド側からに依頼によるものなのか分からないが、さりげない演出だが違和感があるので意外と目立つシングル盤なんですね。
グラムロックの先駆者的存在のスレイド。
ノリノリのストレートでご機嫌なナンバー「グッバイ・ジェーン」
ヘビーメタルなタッチだがこれまたでご機嫌なナンバー「クレイジー・ママ」。
スレイドの大ヒット曲「カモン!!」にはかなわないものワイルド&ロンドンポップのパンチのある曲を聴かせてくれる1972年リリース、スレイドの『スレイド?
ボーカルのノディ・ホルターの力いっぱいの特徴のあるグラム式だみ声がクセになりそうな、なぜか聴きたくなるようなサウンドを展開してくれるアルバム。
特にこのアルバムで話題になったのが1970年、突然他界した伝説のロック・クイーン“ジャニス・イアン”のカヴァー曲「ムーヴ・オーヴァー」(ジャニスの祈り)。スレイドらしいいい味を出しているナンバーでもある。
これでもかというよな訴えかけてくるようなボーカルとサウンドはまさしくスレイド式グラムロックンロールという感じがたまらない。。
1973年のシングル「Cum On Feel The Noize」が大ヒットした
『スレイド
奇抜な衣装に身をまといストレートで意外に親しみやすいといえば失礼かもしれないがとてもいいグラムロック系の演奏を聴かせてくれます。
「Mama Weer All Crazee Now」「Skweeze Me Pleeze Me」などの曲もヒットしておりイギリスではかなり有名だそうですが、日本では大きくは話題にはならなかったかもしれませんが、当時、「Cum On Feel The Noize」で曲のサビの部分の♪ウォー・ウォー・ウォー♪が頭の中からはなれなくて なにげなく口ずさんでいました。今、また聴いたら離れなくなってしまいました。お勧めの曲です。
「バンギング・マン」(Bangin' Man)のシングルレコードをもっているのですが、B面の「シー・ディドゥ・イット・トゥ・ミー」のグラムロック的バラード曲でおすすめなんですがCDで探せないのが残念ですが、「My Oh My」もかなり良質のバラード曲です。