幻想的かつ、美しいメロディ、そして盛り上がりのトムのギターリフとドラムの心地よい響きがたまらなく好きな曲「リヴィン・フォー・ユー」
1976年のファースト『幻想飛行』からコンスタントにアルバムを出してきたボストン。
ここでは年数は関係ない。ファースト、セカンド、サードアルバムと10年の歳月がながれているがジャケットから見るとボストンにとっては宇宙時間なのである。(宇宙人?かも)
そして1994年、リリースの
『ウォーク・オン 』
前作の3枚のアルバムにくらべ、あまり話題にされないアルバムであるが、パワーアップしているアルバムには間違いないと思う。
ハードなロック色が若干強まってはいるがボストン本来のプログレタッチのロックは失われてはいないアルバムである。
最初の曲「アイ・ニード・ユア・ラヴ 」 プログレっぽい出だしの曲だが、しっかりとしたロックサウンドを聴ける。やっぱりボストンサウンドなのだ。ギターの響きもいいが、コーラス部分も心地よい。
ボストンらしいというのは、間奏の部分がプログレサウンドであると共に、プログレ色ということばが適切でないのかもしれないが、さらりとしたさりげない幻想サウンドがバックボーンをささえているのが特徴だと思う。
2曲目の「サレンダー・トゥ・ミー」 ハードなロックサウンドが聴ける。ちょっとうるさいかなと思うが決してただの がちゃがちゃ したサウンドではなく強弱をしっかりとつけた曲の展開が心にくい曲である。前半ではグイグイとハードロックを聴かせるが後半はメロディアスに締めくくっているナンバーである。
3曲目の「リヴィン・フォー・ユー」この曲はこのアルバムのなかでは一番好きな曲でもある。
オーケストレーションで幻想的、きれいなメロディで始まるサウンドは昼よりも星のまたたく夜のドライブ(郊外がいい)に聴くとぐっと盛り上がる。夜空を見ながら聴くと最高の曲である。
全体的にはバラードナンバーになるのだが、ドラムの音も心地よく響きわたるサウンドは鳥肌もので、優しく歌い上げるボーカル、コーラス、なんといっても間奏の泣きのギターサウンドがこころを打つナンバーで何回聴いても感動してしまう。
ボストンサウンドここにありというアルバムで、プログレチックなロックサウンドを引っ張ってきたグループ(といってもトム・シュルツかな)だけにサウンドつぼをしっかりと押さえた音作り、メロディラインがとても魅力的である。
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