しゃがれ声とシンプルで清涼感のあるギターの響きがとても心地よいマークノップラーの才能が光るロックグループ ダイアーストレイツ。
ハードロックでもないし、かといってプログレッシブなサウンドでもない。シンプルなサウンド作りなのに、何気なく聴き入ってしまう魔法のような心に引っかかる独自の音楽を提供してくれるダイアーストレイツ。
1980年リリースの「メーキング・ムービース」では4人から3人グループとなって作成されたアルバムではあるが、それをバネとして更なる飛躍を遂げているアルバムである。
その中で、バラード系の曲といえば5.「ハンド・イン・ハンド」
バラードといってもただ単にきれいでもの悲しいというのではなく時に優しく、時に力強くといったダイアーストレイツ流バラードが聴ける。
ピアノとマークのボーカルから始まり、すぐにハードなサウンドになるのだが、どこかしら哀愁を漂わせているナンバーである。曲全体としてはバラードとは言いがたいのかも知れないが、これがダイアーストレイツの魅力でもある。
そして2.「ロミオとジュリエット」こちらのほうがバラードよりバラードらしい曲である。もちろん力強さも出てくる。

乾いた音にギターからピアノ、ボーカルへと優しく進んで行くサウンドはさりげなくそして軽いタッチのリズムは聴いていて心が休まる感じさえする おすすめの一曲である。
全体的に派手な演出というかやたら大きな盛り上がりというような感じがないものの、その分、じっくりと聴けるというかさりげなく何度でも聴きたくなるアルバムでお気に入りのアルバムである。
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