1979年の「ロング・ラン」以来、28年ぶりのオリジナルアルバムである。もちろん、解散、再結成とよくありがちなパターンではあるが、今でもこれだけのサウンドを奏でられるイーグルスの面々はやはりただものではないなという思いである。
アカペラで始まる一曲目の「失われた森を求めて」ではもういきなり感激であった。
よほど自分たちの音楽センスに自信ななければこんな始まりはしないと思う。それだけイーグルスに集うメンバーの意気込みと才能には驚かされてしまった。
そして、シングルになった「ハウ・ロング」
往年のイーグルスサウンドの原点ともいえそうな心地よくノリのいいメロディラインは復活ののろしを上げた作品に聴こえる。
ドン・ヘンリー、グレン・フライ、ジョー・ウォルシュ、ティモシー・B・シュミット各々の音楽的センスが程よくミックスされ、どの曲もイーグルスとしてまったく遜色のないアルバムといえる。「夏の約束」はきれいなバラードナンバーである。
こういった曲はやはり、ドン・ヘンリーの歌声がよくあう。夏が過ぎ去り思い出に慕っているよな哀愁をおびたナンバーであるがメンバーの演奏、そしてコーラスともにとても聴き応えのある作品であると思う。
初めてイーグルスを耳にする若い層にはちょっともの足りなく感じるかも知れない。
というのもハデな演出とか目新しいサウンド展開があるわけでもない。のだが、イーグルスとしてのオリジナリティーあふれるメロディライン、サウンドスタイルはどうしてどうして全然古さを感じさないし、むしろ、鳥肌がたつくらい新鮮味のある音楽を聴かせてくれています。
テーマ:'70年から'80年の洋楽 - ジャンル:音楽
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