ピンクフロイドのキーボード奏者リチャーズ・ライトが死去したニュースがネットで流れ、ビックリしたと同時に時代の流れを痛感させられてしまった。
65歳という年齢ではあったが、いざなくなってしまうとまだこれからまだまだ活躍してほしかったという思いである。
どちらかと言うとメンバーのなかではあまり目立たなかったというより、キーボード自体が動きまわるわけでもないので、定位置で黙々とフロイドの音楽を奏でてきたライト。
ピンクフロイドというと、どうしてもロジャー・ウォーターズ、デビット・ギルモアが代表されるが、それはそれとしてフロイドの外枠みたいなグループを包みこむようなキーボードの音色はむしろサウンドコンセプトの要であったことは間違いない。
今では、リチャード・ライトの名前でクレジットされるが、ピンクフロイドを覚えたてのころはリック・ライトの名前であった。だからいまでもリック・ライトのほうが親しみがある。
印象に残る曲といえば、やはりライトのボーカルもすばらしい「エコー」が代表作になると思うが、
個人的には、1970年リリースの『原子心母』かな。アルバムタイトルである「原子心母」の中の情緒あふれるキーボードもすきではあるが、ライトの作品でもある「サマー'68」が一番好きである。
心地よいピアノの演奏から始まり、優しい歌声、きれいなキーボードの音色・・・。
そしていきなり激しくなるサウンドしかし、あくまでも冷静さを失わないメロディライン。
これこそピンクフロイドの代表曲といってもおかしくない作品である。
リチャード・ライトいや、リック・ライトはピンクフロイドを聴き続ける限りいつまでも忘れることはない存在である。

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テーマ:'70年から'80年の洋楽 - ジャンル:音楽
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